〒710-1101 岡山県倉敷市茶屋町1919番地

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清鶴苑

施設のご紹介

■施設の概要(し尿・浄化槽汚泥処理施設)

名称 備南衛生施設組合 清鶴苑
所在地 倉敷市茶屋町1919番地
事業主体
(構成団体)
岡山市・倉敷市・早島町
敷地面積 8,333㎡
建築面積 1,997.79㎡
延床面積 2,969.82㎡
着工 昭和58年10月
竣工 昭和60年11月
構成人口 85,732人(昭和60年10月1日)
処理能力 80kl/日
処理方式 標準脱窒素処理方式+高度処理+抗火石浸漬床
総工費 16億6823万1千円
計画・施工監理 株式会社日本環境工学設計事務所
設計・施工 久保田鉄工株式会社

し尿・浄化槽汚泥処理施設

■処理の主役は「微生物」

し尿や浄化槽汚泥の主な成分はBOD(有機物)とアンモニアなどの窒素化合物です。本施設では、これらを除去するために硝化菌と脱窒菌と呼ばれる微生物を利用しています。
また、微生物では処理しきれない、濁りや色・臭いなどの成分は、砂ろ過法や活性炭によって取りのぞいています。
もちろん、微生物が最も活発に働け、各種の処理効果もフルに引きだせるよう、各プロセスの状態を中央監視方式により適確にコントロールしています。

処理のしくみ

■受入・前処理工程

収集してきたし尿や浄化槽汚泥から、石や砂、さらには紙・布・ビニールなどを取り除く工程です。
(上)受入室
し尿と浄化槽汚泥は、それぞれの受入口に投入します。
室内の臭気は外部に拡散しないよう、常にファンで吸引しています。
(下)前処理設備
し尿に混じっている布・紙・ビニールなどは破砕機で細かく切断しドラムスクリーンでし尿から分離します。
さらにスクリュープレスで脱水後、し渣ホッパーへ送り、場外搬出します。

■1・2次処理工程

し尿処理で最も重要な工程で、有機物(BOD)と窒素化合物のほとんどを除去します。
各槽内の状態を適切にコントロールすることにより、硝化菌・脱窒菌などの性質・働きの異なる微生物を、うまく組み合わせて利用します。
1次2次処理室
前処理分離液を、希釈水・返送汚泥などとともに混合・曝気し、微生物によって有機物と窒素化合物の分解・除去を行います。

■高度処理工程

2次処理水を。科学的・物理的にさらに浄化する工程です。
除去しきれなかったBODや微細なSS(浮遊物質)・リン・COD・
色素成分まで、汚れの成分に応じた各種の高度処理方式を、効率よく組み合わせています。
(上)凝集沈殿設備
生物処理では除去しきれなかったBODや微細なSS(浮遊物質)・リンなどを、薬品によって凝集させ、沈殿しやすくして除去します。
(下)砂ろ過設備・活性炭吸着設備
砂ろ過設備では、何層にも積み重ねた細かい砂のろ層で、きわめて小さな濁りの成分まで捕捉します。
最終仕上げ処理として残存する微量のCOD、色度成分などを活性炭で吸着します。

■放流工程

活性炭着吸塔により仕上げ処理した処理水は、一部を場内で再利用し、残りは塩素減菌処理の後、抗火石浸漬床を通過させてから放流します。

■汚泥処理工程

し尿を処理した過程で発生した汚泥(主には、し尿を栄養にして繁殖した微生物のかたまり)は濃縮・脱水後、場外へ搬出します。
脱水機
濃縮後の汚泥は、ベルトプレス型脱水機で脱水処理します。
重力・輾圧・圧縮・剪断の4つの脱水プロセスにより、効率よく脱水します。

■脱臭工程

臭気は、その発生箇所から直接ファンで吸引します。
濃度別に集めた臭気は、それぞれの成分に応じた効率のよい方法で脱臭処理します。